心拍数とは

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心拍数とは、心臓が打つ拍動回数のことである。医療機関の診察では、一定時間内(通常60秒)の回数が測定される。血液を全身に送り出す心臓の働きであり、脈・脈拍・脈拍数も同様の意味で使われている。
心拍数とは

心拍数は、バイタルサイン(体温・脈拍/心拍数・血圧・呼吸)の一つで、健康状態を表す一つの指標である。
年齢によって脈の速さや正常数などが変わり、乳児や児童の頃は心拍数が高く、年齢とともに減少するようになっている。

文部科学省に提示されている資料には以下の通りに記載されている。

新生児 130~140回
乳児 120回前後
学童児 80~90回
思春期 70~80回
成人 60~80回
老人 60~70回

心拍数は運動や入浴、ストレスなどによって心拍数は高くなるが、アルコールやタバコなどの嗜好品や病気などでも上昇が見られる。
心拍数と運動

心拍数には最大心拍数と呼ばれる、運動を行ったときに最も心拍数が高まったときに測定する方法がある。運動内容がハードになるに連れて、心拍数の速度や回数はアップする。
したがって、どの程度ハードな運動を行ったかは、測定した最大心拍数から求めることができ、

運動強度(%MHR)= 心拍数 ÷ 最大心拍数 × 100

という計算式を用いる。

また、心拍数の回数で運動のレベルが分かる。
110~149回/分は「有酸素運動後レベル」、150回/分以上になると「無酸素運動後レベル」の心拍数と同じである。110回/分以下は、筋肉内に乳酸の蓄積がないレベルの「軽度の運動」と言われている。

心拍数は、効率よくダイエットが行えているかを見る指標ともなり、ダイエットで有酸素運動を行うときは最大心拍数の約60%が良いとされている。
心拍数が上がりすぎていると、長時間の運動は難しい。しかし、有酸素運動により脂肪が燃焼するには約20分間の運動を続ける必要がある。したがって長時間の運動を行うためにも、心拍数を上げすぎず、一定を保つことも大切である。
心拍数の測定方法

心拍数は手を使って測定する場合と、機械を使って測定する場合がある。

医療機関では、指先にはめるだけで心拍数を測定できるパルスオキシメーターなどが用いられ、正確な測定ができるが、指先を使った測定方法も行われている。

指先を使って測定する場合は、人差し指・中指・薬指の3本を手首にある動脈(橈骨動脈)に軽く当てる。60秒間測定した数値が心拍数である。
測定時のポイント

指を強く当てすぎると、指先にある動脈を橈骨動脈と間違えるため、軽く当てることが大事。
さらに、運動したあとでは、運動の影響を受けて心拍数が上がっているため、正常な回数を測定することが難しく、安静にしていた状態で測定するのが望ましい。

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